病理診断学のご紹介

患者様へ

病理診断をご存じでしょうか。胃カメラで,「少し気になるところがあったので組織をとって調べておきますね」と言われたことはありますか。その組織を,顕微鏡を使って診断をしているのが病理医であり,それを病理診断といいます。とられた組織が残念ながらがんだった場合,病理医は最適な治療に入る大切な情報を胃カメラをされた先生に報告したり,カンファレンスという会議で直接お話ししたりします。ここでは胃を例にとってお話をしましたが,担当する領域は全身の臓器になります。昨今,悪性腫瘍に対するがんゲノム医療が進んでいますが,そこでは最適な治療について遺伝子異常の観点から担当の先生と一緒に最適な治療について考えています。このように病理医は直接患者さんとお話はしませんが,疾患の最終診断やゲノム医療の一員として医療にたずさわっているのです。 私は,医大に受診される患者さん,そして奈良県内の患者さん方のため,精度の高い病理診断をお届けできる仕組み作りをしていきたいと思っています。

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